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イギリス ウクライナへ1万機超のドローン提供へ/チェコ ウクライナへ80万発の砲弾供与へ

 プーチン・ロシアによるウクライナ侵略。イギリス政府はロシアによる侵略が続くウクライナに対し、1万機を超えるドローンを供与すると発表。ウクライナの首都キーウを訪れ、ゼレンスキー大統領らと会談したイギリスのシャップス国防相は3/7(木)、1万機を超えるドローンを供与すると発表しました。供与されるドローンは、搭載したカメラの映像をリアルタイムで確認できる「FPV」型と呼ばれるタイプ、監視用、海上用などで、拠出する額は3億2500万ポンド(日本円で600億円)規模になるということです。「FPV」型のドローンはウクライナ軍の作戦で重要な役割を果たしていて、イギリス政府は操縦者が動きを細かく制御できるため、ロシアの防空網を回避し、標的を攻撃できるとしています。シャップス国防相は声明で「ウクライナ軍はイギリスが供与した兵器を効果的に使用し、ロシアの黒海艦隊の30%近くを撃退させることに貢献した」などと強調しています。

 チェコのパベル大統領は3/7(木)、ロシアによる侵略を受けるウクライナに対して、早ければ数週間以内に80万発の砲弾を追加供給できると発表。チェコ主導でヨーロッパを中心に資金を募り、ヨーロッパ外からも含めた弾薬確保を目指していました。パベル大統領は「何か根本的な問題がなければ、数週間以内に届く可能性がある」と述べました。

 ウクライナのゾフクバ大統領外交顧問は、オデーサを訪問していたゼレンスキー大統領とギリシャのミツォタキス首相の近くにロシアのミサイルが着弾したことについて、両国の代表団を意図的に狙った可能性があるとの認識を示しました。関係者によると、着弾したのは両首脳から500~800m離れた場所だったとしています。ゾフクバ大統領外交顧問は「実際のところわれわれから500mも離れていなかった。わが国の大統領の代表団や外国からの賓客の代表団に向けられたものであることを否定できない」と述べました。一方、ロシアはこの見方を否定。メドベージェフ安全保障会議副議長は、代表団を標的にしたものではなかったと表明。ロシア国防省も3/6(水)の声明で、ウクライナ軍の海上ドローン格納庫を攻撃したと説明し、「目標は達成された」としています。

 リトアニアの情報機関が3/7(木)、ウクライナを侵略するロシアは少なくとも今後2年間、戦争を継続する能力を有するとの報告書を発表。ロシア経済については、原油輸出や軍需産業の成長、西側諸国による制裁の回避によって、予測よりも好調だと分析。報告書はロシアの目標について、短期的にはウクライナ南東部4州の制圧地域の拡大だと指摘。長期的にはウクライナの独立を損ない、中立化させて軍事力を奪おうとする狙いを変えていないとしました。

 スウェーデンが3/7(木)、NATO(北大西洋条約機構)に正式加盟。スウェーデンのクリステション首相が同日、ワシントンでブリンケン国務長官に加盟の関連文書を手渡し、手続きが完了。新規加盟は昨年4月のフィンランド以来。ロシアによるウクライナ侵略を契機に始まった北方拡大を通じ、NATOは32カ国体制となりました。NATOは海軍を中心に高い軍事力を誇るスウェーデンの加盟を追い風に、バルト海域や北極圏を含む北ヨーロッパの防衛体制強化を進めます。ただ、北ヨーロッパ2国のうちフィンランドは、ロシアと長い国境で接する。プーチン大統領は先月、NATO拡大に伴い「西部方面の軍部隊強化が必要だ」と発言しており、緊張が一層高まりそうです。クリステション首相はワシントンから本国に向けた演説で「スウェーデンはきょう、より安全な国になった。われわれは同盟と後ろ盾を手にした」と加盟の意義を強調。バイデン大統領は、声明で「NATOはこれまで以上に結束する」と述べました。NATOは3/11(月)、ブリュッセルで加盟式典を開催します。 

 ウクライナのステファニシナ副首相は3/7(木)、アメリカ議会共和党指導部が阻止しているウクライナ向け軍事支援について、国際舞台におけるアメリカの指導的役割の信頼性にとって不可欠だと指摘しました。ヨーロッパ諸国が防衛装備品の生産を拡大するまで時間がかかるとして支援継続を訴えました。共和党のジョンソン下院議長はウクライナへの600億ドルの支援を含む予算法案の採決を拒否しています。バイデン大統領はウクライナへの軍事支援を支持していますが、11月の大統領選でバイデン大統領との対決が濃厚となっている共和党のトランプ前大統領はより孤立主義者的な姿勢を示しています。ステファニシナ副首相はトランプ前大統領には言及せず、アメリカがロシアによる侵略からヨーロッパを防衛する第2次世界大戦後の役割を放棄する可能性を示唆しました。その上で、そうした役割から離脱する場合、ヨーロッパが能力を拡大するまでの移行期間が必要だと指摘しました。

 アメリカのイエレン財務長官は3/7(木)、ロシアによる侵略に対抗するウクライナ軍の弾薬が不足する中、ウクライナへの新たな支援を議会が承認しないことは、プーチン大統領やイラン、その他の敵対勢力への「贈り物にほかならない」と述べました。ワシントンで行われたドイツのハーベック経済相との会談との冒頭で、ジョンソン下院議長に対し、ウクライナに対する610億ドルの軍事・経済支援策を速やかに可決するよう再度要請。「下院が引き延ばしを続けている間に、ロシアは勢力を拡大し、ウクライナは弾薬や物資の制限を余儀なくされている。下院は行動し、プーチン大統領の侵略に直面するウクライナへのアメリカの支援の強さを示さなければならない。議会が行動しないことはプーチン大統領やイランなどアメリカおよびその同盟国に敵対する勢力への贈り物にほかならない」としました。

 ウクライナ国防省の広報機関は3/8(金)、国際女性デーに合わせて女性の従軍状況などのデータを発表。軍所属の女性は62,000人以上で侵略前の2021年に比べ40%増加。うち兵士は約45,500人で、4,000人以上が前線に配置されるといいます。カルミコワ国防次官は戦場にいる女性兵士数は「世界の歴史上最多」だと指摘。3年目に入ったロシアによる侵略が女性の生き方に影を落としています。ウクライナでは女性の軍参画は総じて肯定的に受け止められています。侵略後の2022年、軍における「男女の機会均等」を8割が支持したとの調査もあります。

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【メディア】
[ ネット ] 2024/02/18 18:30 (アーカイブ)
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