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国連総会 ロシアに対して軍の即時、無条件撤退を求める

 プーチン・ロシアによるウクライナ侵略。国連総会は2/22(水)、ロシアによるウクライナ侵略に関する緊急特別会合を再開。ウクライナはロシア軍の即時、無条件撤退を求める決議案を日本や西側諸国などと共同提案。各国の意見表明後、2/23(木)にも採択される見込み。総会決議に法的拘束力はなく、ウクライナを支援する国々は、昨年3月のロシア非難決議(141カ国賛成)と同規模の支持を集めて約1年が経過してもロシアの孤立が続いていると印象付け、圧力を維持することを狙います。国連のグテレス事務総長は会合の冒頭、侵略1年を「ウクライナの人々と国際社会にとって恐ろしい節目だ」と語り、世界の緊張と分断が深まっているとして「ウクライナ人もロシア人も、他の人々も平和を必要としている」と訴えました。ウクライナのクレバ外相は「近年の歴史でこれほど善悪がはっきりした事例はない」と侵略を非難。「世界の支持を得られればウクライナは領土を回復できる」と述べ、各国に決議案への賛同を求めました。記者団に対しては、ウクライナは国連憲章で定められた自衛権を行使しており、「ウクライナへの兵器供与はウクライナによる国連憲章の順守を支援することになる」と指摘。「ロシアは侵略者になることで国連憲章に違反した。ロシアに兵器を供与すれば国連憲章および国連が支持するあらゆるものへの破壊行為を助長していることになる。非常にシンプルだ」と述べました。採決は日本時間2/24(金)。

 ウクライナに拠点を置くレーティング・グループが世論調査を実施。ロシアの占領地域や2014年に一方的にロシアに併合されたクリミア半島を除く国内在住の無作為に選ばれた1,600人以上を対象とした。ゼレンスキー大統領の支持率は90%に達し、侵略のひと月前、2022年1月の36%から大幅に上昇。ウクライナ軍への信頼度は2019年の65%から97%となりました。17%が侵略で大切な人を亡くしたと回答。半月前の調査の9%から倍近くに増加。一方、侵略で家族が離れ離れになっていると答えた人は、昨年3月の44%から21%まで減少。西側諸国に親しみを感じる人が増えていることも判明。87%がウクライナのEU(ヨーロッパ連合)加盟に賛成、86%がNATO(北大西洋条約機構)加盟に賛成。侵略開始直前の昨年2月に行われた調査では、NATO加盟賛成は62%、反対が30%。ロシアとの友好関係の回復については、58%が不可能だとする一方、11%は10~15年以内、22%が20~30年以内なら可能かもしれないとしています。

 アメリカ国務省は2/22(水)、ブリンケン国務長官とグテレス国連事務総長がウクライナへの継続的支援について協議すると発表。今週、ロシアによるウクライナ侵略から1年の節目を迎える中、国連安全保障理事会が開催されます。ブリンケン国務長官は2/23(金)・2/24(土)に開かれる国連安保理で「ウクライナの主権と領土保全に対するアメリカのコミットメントを強調し、国際社会に対しウクライナの公正で持続的な平和確保に向けた国連の行動を支持するよう求める」といいます。

 アメリカのイエレン財務長官は1年にわたってロシアによる侵略を受けるウクライナに対し、アメリカが100億ドルの追加経済支援を行うことを明らかにした上で、国際社会に一段のウクライナ支援を呼びかけました。G20(20カ国・地域)財務相・中央銀行総裁会議に出席するイエレン財務長官は会見でIMF(国際通貨基金)がウクライナ融資プログラムで迅速な行動が重要と指摘。「バイデン大統領が述べているように、われわれは必要な限りウクライナの戦いを支持する」と述べ、G20会議でもウクライナへの強力かつ継続的支援が主要議題になると述べました。ウクライナはアメリカの総額460億ドルの軍事・経済・人道支援により異常事態の下で経済と金融の安定を維持することができたとした上で「今後数カ月の間にウクライナに約100億ドルの追加経済支援を行う予定だ」と述べました。

 アメリカメディアはウクライナ侵略を続けるロシアに対して、中国が兵器を供与する可能性があることを示す機密情報について、バイデン政権が開示を検討していると報じました。開示に備え情報の機密解除を進めていますが、最終決定は下していないとしています。検討対象とされる情報の詳細は不明。これまで中国が提供してきた軍事と民生双方で活用できるデュアルユース(両用)技術を使った製品などではなく、弾薬を含む殺傷兵器や制裁によりロシアで製造できない電子機器などの供与に関する情報の可能性があります。

 プーチン大統領は祝日「祖国防衛者の日」に合わせて声明を発表。明日2/24(金)で開始から1年となるウクライナ侵略を旧ソ連の対ナチス・ドイツ戦と同様の祖国防衛のための戦いだとして正当化。独ソ戦に従軍した旧ソ連兵が「ナチズムを粉砕し、祖国の自由と独立を守った。その愛国心と勇敢さは露国民の模範となっている」と指摘。その上で「現在、ロシア軍兵はウクライナに根付いたネオナチズムと戦い、勇敢かつ英雄的に国民を守っている」と主張。核兵器については「核のトライアド(3本柱)の強化に一層の注意を払う」と強調。3本柱は大陸間弾道ミサイル(ICBM)、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)、戦略爆撃機の総称。プーチン大統領は10個以上の核弾頭を搭載可能な新型ICBM「サルマト」が今年中に実戦配備されると説明。また、ウクライナ侵略で使用している空中発射型の極超音速ミサイル「キンジャル」の生産を継続し、フリゲート艦に装備される極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」の供給を本格化させると明らかにしました。

 ロシア国防省はウクライナが偽旗作戦を展開して、国境を接するモルドバ東部の親ロ派が自称する「沿ドニエストル共和国」(トランスニストリア地域)に侵攻する計画だと非難しました。同省はウクライナが侵攻の口実として、トランスニストリアからのロシア軍兵士による攻撃に見せ掛けた偽旗作戦を計画していると主張。また、ロシアメディアはガルージン外務次官の発言として、西側がモルドバ政府に対し、トランスニストリアの政権との連絡を全て停止するよう指示したと報じました。モルドバのサンドゥ大統領は今月、ロシアが外国の妨害工作員を使ってモルドバの指導者を失脚させ、トランスニストリアを戦争に巻き込もうとしていると非難していました。モルドバ政府は「冷静な対応を求める。またモルドバの公式かつ信頼できる情報源から情報を入手するよう要請する」とし、「諸外国と協力し、国に対する脅威がある場合には、国民に迅速に情報を提供する」としました。

 スペインメディアによると、同国のロブレス国防相は議会でロシアによる侵略を受けるウクライナへの軍事支援として、ドイツ製の主力戦車「レオパルト2」6両を供与すると発表したと報道。3月下旬か4月上旬の引き渡しを目指しているといいます。

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[ BMI ]20.4[ 体脂肪率 ]8.6%[ 内臓脂肪 ]2.0
 歩数 : 5,771歩 距離 : 4.17km 消費カロリー : 290kcal

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