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ゼレンスキー大統領 ザルジニー軍総司令官を解任 後任にシルスキー陸軍司令官

 プーチン・ロシアによるウクライナ侵略。ゼレンスキー大統領は2/8(木)、ザルジニー総司令官を同日付で解任し、後任にシルスキー陸軍司令官を充てる大統領令を出しました。「きょうから新たなチームがウクライナ軍の指揮を引き継ぐ」とするビデオメッセージを投稿。ザルジニー総司令官は国民的人気が高いが、ゼレンスキー大統領との確執が伝えられていました。ロシアへの反転攻勢が失速する中、解任への反発が広がり、国内の結束が揺らぐ恐れもあります。ロシアがウクライナを侵略開始してから2/24(土)で丸2年。侵略開始前から西側諸国と連携して軍を統率してきたザルジニー総司令官の解任で、戦争は新たな局面に入りました。シルスキー陸軍司令官は首都キーウの防衛戦やハルキウの奪還戦などで功績を残した人物で、ゼレンスキー大統領は「守備と攻撃、いずれにおいても成功経験がある」と評価しています。ザルジニー総司令官については「2年間ウクライナを守ってくれたことへの感謝を伝えた」としています。また、「正直なところ、南部方面での(前進の)停滞と東部ドネツク州の戦いの困難さが国民感情に影響している。国民は勝利について語ることが少なくなっている」と指摘。そうした状況を打開するために「軍の指導部の刷新を決めた」と解任理由を説明。ゼレンスキー大統領は12月の記者会見で、ザルジニー総司令官との関係について「実務的な関係を保っている」と述べた一方「戦場で起きていることはザルジニー総司令官と参謀本部に責任がある」と発言し、一定の距離を置いていることをうかがわせていました。

 解任されたウクライナ軍のザルジニー総司令官は、軍を上意下達の旧ソ連型の組織から機動力のある西側諸国型に脱却させ、東部戦線ではロシアを退却させるなど数々の戦果を上げました。「鉄の将軍」として国民の信頼は厚く、将来の大統領候補の一人とも目されます。オデーサの陸軍士官学校を卒業し、2014年以降はドンバス地方で親ロ派武装勢力との戦闘を指揮。北部作戦司令部の司令官などを歴任。2021年7月、48歳の若さで軍総司令官に就任。異例の抜てきを決断したのはゼレンスキー大統領でした。キャリアを通じて取り組んできたのが、軍の組織変革。一部将官だけが決定権を握る旧ソ連式から前線の指揮官に権限を与えて臨機応変に兵力を動かすNATO型への移行を推進しました。2022年2月、侵略を始めたロシア軍は首都周辺まで進軍しましたが、ウクライナ軍は敵の補給路を遮断するなどして首都防衛に成功。同年秋にハルキウ州の大半を電撃的に奪還し、南部の拠点ヘルソン市も解放しました。ザルジニー総司令官は「2024年の課題は2022年と異なる。皆が新たな現実に適応することが重要だ」と更迭を受け入れる声明を出しました。

 プーチン大統領は2/8(木)に公開されたアメリカのテレビ司会者カールソン氏によるインタビューで、ウクライナでロシアを打ち破ることは「不可能」だと西側諸国は理解すべきだと述べました。武器供与を続けるアメリカを批判した上で、「もし本当に戦いを止めたいのであれば、武器の供与をやめろ。そうすれば数週間で戦争は終わるだろう」などと主張しました。さらに、ロシアは自国の利益のために戦うが、「ポーランドやラトビアやほかの地域に興味はない」と述べ、ウクライナでの戦争を他の国に拡大する意思はないと述べました。

 国連の子どもの権利委員会は2/8(木)、ロシアが提出した「子どもの権利条約の履行状況に関する報告書」について最終見解を発表。委員会は「ロシア側がウクライナの子どもを強制移送していると指摘される問題」について深い懸念を示し、ロシア側に渡った子どもの数と居場所に関する正確な情報を提供し、子どもを家族のもとや出身地に速やかに戻すよう求めました。この問題について、ロシア側は「ほとんどの子どもが親か親族と一緒にロシアに到着した」などと、連れ去りには当たらないと反論していました。委員会はまた、「ロシアの学校でウクライナへの軍事侵攻に関する広範囲かつ組織的なプロパガンダが行われている」と懸念を示し、学校の政治的、軍事的な利用を止めるよう勧告しました。

▼読みもの

【メディア】
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