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ウクライナ軍ザルジニー総司令官 負傷 任務継続困難か/プーチン大統領 歪んだ歴史観

 プーチン・ロシアによるウクライナ侵略。ゼレンスキー大統領は5/23(火)、ロシアによる占領地に近いドネツク州ウグレダル周辺を訪れました。G7(先進7カ国)首脳会議(サミット)に参加した広島から帰国後、動静が伝えられたのは初めて。

 ロシアメディアはウクライナ軍のザルジニー総司令官が今月初めに前線で負傷して開頭手術を受け、今後の任務継続が困難な見通しだとのロシア治安当局筋の話を報じました。ウクライナ軍内の複数の消息筋から得た情報としています。報道によると、ザルジニー総司令官は5月初め、ロシア軍との交戦が続いているヘルソン州内の陣地でロシア軍のミサイル攻撃を受け、破片で頭蓋骨に多数の傷を負ったため、首都キーウの病院で手術を受けたとしています。同当局筋は「命は取り留めたが職務は続けられないだろう」と述べたといいます。

 EU(ヨーロッパ連合)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は5/23(火)、EUはウクライナへの弾薬供給を強化するために2カ月前に開始した計画の下で、これまでに砲弾22万発を供与したと述べました。ボレル外交安全保障上級代表はブリュッセルで開かれたEU国防相会議でEUは同計画の下で1300発のミサイルも供与したと発表。1年以内に100万発の弾薬を供給する目標について、一部加盟国が実現不能として支持していないものの、達成は可能との見方を示しました。「ウクライナ戦争において、向こう数日、数週間、数カ月は戦略的に決定的な意味を持つことになる」と述べました。

 NATO(北大西洋条約機構)のストルテンベルグ事務総長は5/23(火)、西側諸国が保有するアメリカ製戦闘機「F16」でウクライナのパイロットに対する訓練を実施したとしても、NATOが紛争の当事者になることはないとの考えを示しました。ストルテンベルグ事務総長はウクライナには自衛の権利があるとし「われわれはウクライナによる自衛権の維持を支援する。これによりNATO、および、NATO加盟国が紛争の当事者になることはない」と述べました。

 ウクライナ領から侵入した武装集団の攻撃を受けたロシアのベルゴロド州グラトコフ知事は5/23(火)、攻撃で男性1人が死亡、計13人が負傷したと明らかにしました。ほかに80歳代の女性1人も避難の途中に死亡しており、死者は2人になりました。ロシア内務省などによると、武装集団は5/22(月)早朝に国境付近に集中的な銃撃や砲撃を行い、昼過ぎにアメリカ製の装甲車やトラックなどで車列を組んでロシア領内に侵入。住宅や工場に銃撃を続けたとしています。こうした戦闘はロシアによるウクライナ侵略開始以降で最大規模だったとみられ、2日間の戦闘の末に撃退したと発表。ロシア軍は70人を超える「ウクライナの民族主義者」を殺害し、4台の装甲車を破壊したと発表。ロシア国防省は「国粋主義者の残党をウクライナ領に押し戻した。完全に排除するまで銃撃を続けた」と表明。イギリス国防省の分析によると、5/19(金)から5/22(月)にかけてベルゴロド州内の少なくとも3カ所でロシアの治安部隊と破壊工作グループが衝突した可能性が非常に高いといい、グループについては「正体は確認されていないが、ロシアの反体制派が実行を主張している」と説明。イギリス国防省は今回の攻撃以外にも戦闘機損失や線路破壊などロシアの被害を踏まえ「国境地帯では、さまざまな分野で安全保障上の脅威が深刻化している」とも指摘しました。

 今回のベルゴロド州攻撃に関与を表明したのは「自由ロシア軍団」と「ロシア義勇軍団」という2つのグループ。ロンドンに本拠を置くマヤク・インテリジェンスのガレオッティ代表は過激派グループはプーチン政権打倒を掲げるさまざまな政治的観点を内包していると指摘。同時に「これらは独立した勢力ではないと認識しなければならない」とし、「ウクライナの軍事情報機関にコントロールされており、ウクライナから兵器供給と支援を受けている」と述べました。ウクライナは関与を公式に否定。ポドリャク大統領顧問は「ウクライナは関与していない」とSNSに投稿。皮肉を込めて「周知の通り、戦車はロシアの軍需店で売られているし、地下組織のゲリラ集団はロシア国民で構成されている」としました。

 越境作戦を行ったと表明していたウクライナ側で参戦しているロシア人義勇兵の組織「ロシア義勇軍団」は5/23(火)、「ロシア国防省が破壊したという装備品が何なのか分からない。われわれに損害は出ていない」と述べ、ロシア国防省の主張は虚偽だと指摘。将来的に再び越境作戦を実施する可能性も示唆しました。

 ロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏は5/21(日)、ワグネル部隊を6/1(木)までに前線のバフムトから完全撤退させ、2カ月間にわたって再編と再武装、再訓練を行うと表明。前日にワグネル部隊がウクライナ東部ドネツク州の激戦地バフムトを制圧したと表明。制圧地を軍に引き渡し、5/25(木)に部隊を撤退させるとしていました。ウクライナ軍の報道官は5/22(月)、「ワグネルは戦闘員や弾薬の不足が深刻なため、『勝利』を主張して撤退せざるを得なくなったのだろう」と指摘。報道官はバフムト戦線で展開するロシア軍側兵力を約4万人規模と分析し、ロシア国防省が戦力の低下を避けるため、ワグネルの撤退阻止に全力を挙げるとの見方も示しました。

 また、プリゴジン氏はロシアのエリートがウクライナ戦争に本気で取り組まなければ、1917年と同様の革命が起き戦争に敗れる可能性があると警告しました。ウクライナは2014年のクリミア半島併合前の国境までロシア軍を押し戻すための反攻を準備していると指摘。バフムトを包囲し、クリミアを攻撃しようとするだろうと述べました。「最も可能性の高いこのシナリオはロシアにとって良いものではない。われわれは困難な戦争に備える必要がある」と述べ、「ロシアを失いかねない状態にある。これが最大の問題だ。戒厳令を敷く必要がある」と訴えました。ロシアのエリートたちは自分たちの子どもを戦争から守る一方で、一般のロシア人の子どもたちは戦地で命を落としていると主張。その上で、こうした状況が続けば内戦につながった1917年の革命のような混乱に直面する恐れがあると述べました。

 プーチン大統領は憲法裁判所のゾリキン長官とモスクワで会談。「ソ連当局がウクライナ共和国を創建したのは有名だ。ウクライナは人類史上、それまで存在しなかった」という認識を改めて披露しました。ゾリキン長官は17世紀にフランスで作成された地図のコピーを根拠として持参し、「ウクライナはない」と誇らしげに伝えました。これを受け、プーチン大統領が独自の歴史観に言及。独立系メディアのビョルストカはプーチン政権が「固有の領土」として2014年に一方的に併合したクリミア半島が、同じ地図でロシアとは別の「クリミア・ハン国」と明記されていると指摘。政権のずさんな主張を皮肉りました。

 ウクライナ当局が国内のロシア支配地域から子どもが強制的に移送されている問題で、ベラルーシの関与を捜査しているとコスチン検事総長の事務所が明らかにしました。ベラルーシの反政府グループが公表した暫定報告書を受けたもので、6~15歳の孤児を含むウクライナの子ども2150人がベラルーシの施設に移送されているといいます。検事総長事務所はドネツク、ルハンシク、ザポリージャ、ヘルソン、ハルキウ地域からベラルーシなどへの「1万9000人以上の子どもの強制移送」について刑事手続きを開始したと説明。この一環としてベラルーシへの子ども連れ去りを巡る捜査が行われているとしました。

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[ BMI ]20.1[ 体脂肪率 ]11.4%[ 内臓脂肪 ]5.0
 ※Google Fitの日誌データなし。

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