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ウクライナ軍 反転攻勢開始には複数の条件が整う必要がある

 プーチン・ロシアによるウクライナ侵略。4/24(月)から4/25(火)にかけ、ロシア軍によるミサイル攻撃があり、前線に近いハルキウ州クピャンシクでは博物館がミサイル攻撃を受け、1人が死亡。民間施設が標的となり、ゼレンスキー大統領は「テロ国家が全く野蛮なやり方で殺害を続けている」と強く非難しました。死亡したのは博物館職員。がれきの下敷きになっている人もおり、犠牲者は増える恐れがあるとしています。鉄道輸送の拠点であるクピャンシクは一時ロシアの占領下に置かれましたが、昨秋ウクライナが奪還。ロシア軍は最近、再占領を目指して迫っています。ウクライナのメディアによると、ハルキウ州では18地区が砲撃にさらされたとしています。ザポリージャ州でもロシア軍が20町村に100回以上の攻撃を仕掛け、家屋やインフラ施設が破壊されました。イギリス国防省はロシアの1日当たりの戦死者数に関し、極めて多かった1~3月と比べ、4月は3割減ったとするウクライナ参謀本部の統計について恐らく正確との見方を示しました。理由としてロシア軍が冬季攻勢に失敗して攻撃が鈍化しているほか、「想定されるウクライナ軍の反転攻勢に備え、準備に注力している」と指摘しました。

 ウクライナ陸軍東部作戦管区報道官のチェレワティ大佐はロシア軍に対する春季反転攻勢の開始には「複数の条件が整う必要がある」と述べました。雪解け後に地面が乾いた状態になることが不可欠であり、攻勢の時期や場所をロシア側に予測されないことも重要だと指摘。軍は反転攻勢の時期などを慎重に見極めているとの見解を示しました。東部作戦管区はハルキウ州、ルハンシク州、ドネツク州などを管轄。チェレワティ報道官は「地面が湿った状態から固くならなければ、重火器などが立ち往生して攻撃が困難になる」と語り、地面の乾燥を攻勢開始の最低条件の一つに挙げました。有利な状態で攻勢を仕掛けるために「ロシア軍の防衛線や補給路の破壊を続行している」と述べ、統合的な機動作戦に向けて「異なる旅団、部隊が合同で訓練を続けている」とも強調しました。ウクライナ軍の練度については「ロシア軍に比べてはるかに高い。なぜならロシア兵は準備せず、ただ命令を受けて攻撃するだけだからだ」と自信をみせました。「(ウクライナ軍は)緒戦の段階でロシア軍の熟練した部隊、実に多くの近代兵器を破壊してきた」 チェレワティ報道官はこう語り、激戦が続くドネツク州バフムトでは「ロシア民間軍事会社ワグネルを消耗させる戦闘が最終段階だ」とも指摘。今後のロシア軍では、新たな動員兵が主力になるだろうとしています。ウクライナ軍では国内やヨーロッパなどでの訓練を終えた多くの兵士が続々と現場に復帰している。チェレワティ報道官によると、反転攻勢ではこれらの兵士が「ロシア軍に一撃を与える新たな戦力」として投入される。現在、東部防衛にあたっている既存部隊はその支援にあたるとの見通しをチェレワティ報道官は示しました。武器・弾薬については「われわれは(西側諸国から)精密で高性能な兵器を供与されてきた。だが、必要なものを100%供給されているとはいえず、常により多くを必要としている。ロシア軍は物量で常に優位だからだ」と強調。「ウクライナは自国のためだけでなく、自由世界全体のために戦っている」とし、西側諸国には「自らの安全保障への投資」として軍事支援を拡大するよう訴えました。

 アメリカメディアはロシアによるウクライナ侵略開始1年の今年2/24(金)に合わせ、ウクライナ国防省情報総局がモスクワ攻撃を計画していたと伝えました。アメリカ空軍州兵が通信アプリ「ディスコード」を通じて流出させた機密文書で明らかになりました。アメリカ政府は兵器供与を通じて紛争への関与を強める中、プーチン政権の核兵器使用を誘発しかねないと判断。ウクライナ側はアメリカ側の自制要請に応じて「計画の延期に同意した」といいます。ただ、現時点で実行に移しておらず、断念したかどうかは不明です。

 EU(ヨーロッパ連合)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は4/24(月)、EUは近くウクライナに供与するための弾薬の購入計画を最終決定できると自信を示しました。EUはこの日、ルクセンブルクで外相理事会を開催。ボレル外交安全保障上級代表は「見解の相違はあるが、極めて緊急的な状況にあることを誰もが理解するだろう」とし、「数日以内に(合意に)到達すると確信している」と述べました。ウクライナのクレバ外相はこの日の外相理事会にビデオ形式で参加。会合後に「これまでに供与された全ての軍事支援についてEUのパートナー国に謝意を表明すると同時に、早急に必要な決定を下すよう呼びかけた」とし、「ロシア軍を撃退しない限り平和への道はない。いつかは白い外交手袋をする日が来る。しかし、今は砲兵の油まみれの手に十分な砲弾を供給しなければならない」とSNSに投稿。

 エストニアのカラス首相が4/24(月)、ウクライナを訪問し、同国のEU(ヨーロッパ連合)加盟交渉が年内に始まることを期待すると述べました。カラス首相はジトーミルでゼレンスキー大統領と共に記者会見し、「ウクライナが年内にEU加盟交渉を開始できることを望んでいる」と述べました。ただ、「困難なプロセスであり、要件を100%満たす必要がある」と付け加えました。ウクライナ向け支援では、エストニアは国民1人当たりの拠出額が最大の国の一つ。先月の総選挙では親ウクライナを掲げるカラス首相の中道右派与党・改革党が圧勝しました。EUはウクライナに155mm榴弾砲用の弾薬100万発を供与することで合意していますが、エストニアもその計画に参加。カラス首相は会見で供与方針を改めて表明しました。また、ゼレンスキー大統領と共に大学生と懇談したカラス首相は、旧ソ連に併合された自国の歴史に言及し、「第2次世界大戦後、エストニアには平和が訪れたが、それまでに人口の5分の1が殺されるか国外追放された」と説明。「今、(ウクライナの)占領地で起きていることも同じだ。もしあなた方が『現状で線を引いて占領地をロシアに与えて良しとしよう』と考えるなら、平和は訪れても人々の苦しみは終わらない」と述べ、領土の割譲を伴う和平案を求める声にくぎを刺しました。

 グテレス国連事務総長はプーチン大統領宛ての書簡で、黒海経由の穀物輸出合意の「改善、拡張、拡大を目指す道」を提案しました。グテレス事務総長はロシアのラブロフ外相とニューヨークで会談。ラブロフ外相にプーチン大統領に書簡を渡すよう依頼したといいます。国連のハク副報道官によると、プーチン大統領宛ての書簡は「当事者がこのほど表明した立場と、世界の食料不安がもたらすリスク」を考慮したもので、同様の書簡はウクライナのほか、穀物輸出合意を国連と共に仲介したトルコにも送られました。グテレス事務総長はラブロフ外相との会談で、穀物輸出合意に関してロシアが表明している懸念に留意した上で、これまでに得られた進展について詳細な報告を行い、残された問題に対処するために取り組みを続けるという国連のコミットメントを改めて表明したとしています。ロシアは今月、輪番制の国連安全保障理事会の議長国を務めており、ラブロフ外相は安保理会合の議長を務めるためにニューヨークを訪問。グテレス事務総長と約90分間会談を行いましたが、記者団の質問には応じませんでした。

 ロシア国防省は4/24(月)、ロシアが実効支配するクリミア半島のロシア黒海艦隊の基地に対し、ウクライナ軍が4/23(日)、4/24(月)に無人艦艇で攻撃を試み、ロシア側が阻止したと主張しました。攻撃を「ウクライナ側のテロ行為」とした上で、ウクライナ産穀物の輸出合意について「5月18日の期限の延長を脅かす」と合意離脱の可能性を示唆しました。合意はウクライナ産穀物の海上輸送を再開するため、ロシアとウクライナ、国連とトルコの4者間で昨年7月に成立。ロシア国防省は今回の攻撃が輸送のために合意で安全が保証された海域から行われたと主張しました。

 モスクワの東方約50kmの森林で4/23(日)、約17kgの爆発物を積んだ自爆型無人機が落下しているのが見つかりました。地元集落の首長は4/24(月)、SNSで「ウクライナの無人機だ」と主張しました。ウクライナ企業が開発した「UJ22エアボーン」(自律航続距離約800km、搭載重量約20kg)だったとの見方が出ています。2月にモスクワ南方約110kmで見つかった無人機も同型機だったとされています。

 ロシアメディアプーチン大統領が2月に発表した無人機(ドローン)開発プロジェクトに推計5000億ルーブル(61億ドル)が必要だと報じました。プロジェクトに近い関係筋の話として、2030年までのドローン開発戦略を6/1(木)までに承認し、生産と資金調達に関する詳細を盛り込む必要があると伝えています。プーチン大統領は2月、ドローンの独自生産を増やし、その普及のためのインフラを整備しなければならないと表明しています。ロシアはすでに多くのドローンを生産していますが、あまり先進的なものではなく、ウクライナへの攻撃では主にイラン製ドローンを使用しています。

 アメリカメディアは中東の当局者の話として、イランがロシアに過去半年余りの間に砲弾30万発以上と弾薬100万発を運んだと報じました。直近は3月上旬、カスピ海を経由しロシア南部アストラハンに向けた船舶で、砲弾を積んだコンテナ千個が輸送されたとしています。アメリカと同盟国は阻止する方法を模索中としています。

 カザフスタンの外務省は国民に対しウクライナでの戦闘に参加しないよう呼び掛けました。ウクライナで戦うことに「ロマンはない」とし、帰国後は長期の禁錮刑の対象になると警告しています。今回の呼び掛けは若いカザフ人男性がロシアの民間軍事会社ワグネルに加わるためウクライナに来たと話す動画がSNSに投稿されたのを受けたもの。動画では戦闘服を着た男性が自分は23歳で、ロシア・シベリアのトムスクに留学していたと語りました。自らの意思でワグネルに加入したとし、「拉致された訳ではない」と強調しました。カザフ外務省の報道官は「戦闘にロマンなど一切ない」「これはわれわれの戦争ではない」と訴えました。その上で、ワグネルなどへの参加は違法であり、違反した場合「5年以上9年以下の禁錮刑」の対象となると警告。動画の男性についても、帰国すれば訴追されるとしています。

▼読みもの



【話題】
[ COVID-19 ] 新潟県新規感染者390人──新潟市は147人(医療機関124人、陽性者登録、フォローアップセンター23人)


【メディア】
[ テレビ ] 2023/04/25 0525 (生)
 ux──グッド!モーニング
[ ネット ] 2023/04/25 06:30 (生)
 SHOWROOM──NGT48 磯部瑠紅
[ ラジオ ] 2023/04/17 21:00 (録画・録音)
 FM NIIGATA──NGT48のえっさこいさRADIO
[ ネット ] 2023/04/25 18:00 (生)
 NGT48 LIVE!! ON DEMAND──NGT48 「NGT48劇場リバイバル」公演
[ テレビ ] 2023/04/25 21:00 (録画・録音)
 BS11──報道ライブ インサイドOUT
[ テレビ ] 2023/04/25 19:00 (録画・録音)
 ux──家事ヤロウ!!!


【ヘルス】
[ BMI ]19.8[ 体脂肪率 ]9.8%[ 内臓脂肪 ]3.0
 歩数 : 3,071歩 距離 : 2.17km 消費カロリー : 379kcal

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