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ロシア軍 極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」を初めて使用

 プーチン・ロシアによるウクライナ侵略。ロシアは先週行ったウクライナの首都キーウへの攻撃で、極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」を使用したもようです。キーウ科学研究所所長が暫定段階の分析を発表。極超音速巡航ミサイルが使用されるのはロシアによるウクライナ侵略開始以降初めて。キーウ科学研究所所長は2/7(水)の攻撃で使用されたミサイルの破片の暫定調査を完了したとし、「3M22ツィルコンミサイルに特有の要素を確認している」と明らかにしました。2/7(水)起きた攻撃ではロシア軍は朝のラッシュアワーの時間帯にキーウを含む複数の都市を標的にミサイル攻撃を実施。ウクライナ当局によると、5人が死亡し、30人以上が負傷しました。ロシアは2022年6月、「ツィルコン」の発射実験を完了したと発表。プーチン大統領は「ツィルコン」を比類のない次世代の兵器システムの一部と位置付けていました。

 イギリス国際戦略研究所(IISS)は2/13(火)、過去1年間の世界の軍事力を分析した報告書「ミリタリー・バランス2-24年版」を発表。ウクライナ侵略の長期化に伴い、ロシア・ウクライナ両軍で損失が拡大していますが、ウクライナは西側諸国などの支援で損失分を穴埋めし、戦力を維持していると指摘しました。報告書によると、2023年時点でロシア陸軍が保有する実戦投入可能な主力戦車は1750両で、2022年の1800両から50両減少。ウクライナ侵略前の2021年は2927両でした。ロシア軍は侵略開始以降、3000両以上の主力戦車を失ったと分析。戦車や大砲などの損失は保管していた旧型兵器で補っていますが、「残りの兵器の多くは状態が悪いか、部品が取り外されているとみられる」と指摘し、すぐに実戦投入できない兵器が相当数含まれるとの見方を示しました。ウクライナ陸軍の2023年の戦車保有数は937両で、前年の953両から微減にとどまりました。NATO(北大西洋条約機構)各国からの戦車提供が寄与しました。IISSは「ウクライナは西側諸国からの供与によって装備の損失を相殺できており、その過程で質を向上させている」と分析。ただ、アメリカではウクライナ支援予算が既に枯渇し、追加予算の成立は見通せません。西側諸国の支援が先細りとなれば、ウクライナ軍の戦況が厳しさを増すのは必至。

 ロシア軍がウクライナとの戦闘の前線でアメリカ宇宙企業スペースXの衛星通信網「スターリンク」のサービスを使っていることをウクライナ国防省情報総局が確認したと報じました。ロシアは第三国から端末を輸入し、組織的に利用を拡大しているといいます。情報総局によると、ドネツク州に展開すロシア軍部隊の通信を傍受し、スターリンクの使用に必要となる端末が部隊に配備されていることを確認したといいます。事実なら、通信やドローン(無人機)の操縦などに利用されているとみられ、ロシア軍の前線で通信能力の向上につながっているとみられます。スペースXは「ロシア政府や軍とはいかなるビジネスも行っていない」とSNSに投稿。ロシアのペスコフ大統領報道官は2/12(月)、ロシアではスターリンクの使用は許可されていないとし、「公式には使用できない」と述べました。スターリンクは低軌道で地球を周回する多数の小型通信衛星をもとに幅広い地域で高速通信を提供するサービス。ウクライナの要請を受け、スペースXはロシアの侵略開始直後、ウクライナに端末を提供していました。

 ロシアが侵略を続けるドネツク州の占領地で、貨物列車を連ねて障害物とし、防衛網に利用しているとみられることが分かりました。アメリカの戦争研究所などが指摘。この構築物は規模の大きさや、プーチン政権がかつてのロシア帝国の版図支配に野心を示していることから通称「ツァー(皇帝)の列車」と呼ばれているといいます。防衛網が築かれたのは、親ロシア派拠点の州都ドネツクに近いオレニフカからボルノバハにかけて。直線距離で約30kmですが、貨物列車が連なる線路はそれ以上の長さがあります。並べられた貨車は2100両以上。ロシアが侵略に伴ってウクライナから奪った貨車も使われたといい、昨年夏から約半年間で構築されました。ウクライナ軍は同6月以降に反転攻勢を試みており、時期はおおむね一致。線路は前線の約6km奥を平行線のように走り、まだ防衛網として実戦使用されていないもよう。

 アメリカ上院は2/12(月)、ウクライナ、イスラエル、台湾への支援を盛った953億4000万ドルの法案採決に向けて前進しました。手続き上の動議を66対33で可決し、最終審議に進むための最後のハードルをクリアしました。可決には60票以上の賛成が必要でした。上院指導部は2/14(水)の法案採決を見込んでいましたが、ウクライナ向け追加支援に反対する共和党強硬派議員らが2/12(月)夜、上院議場で長時間の演説を始めました。側近によると、2/13(火)早朝にも審議時間を使い果たす可能性が高く、民主党上院トップのシューマー院内総務は同日中に採決に踏み切ることが可能になります。ただ、法案が上院を通過しても、下院で可決されるかどうかは一段と不透明になっています。共和党のジョンソン下院議長は2/12(月)の声明で「上院から国境政策の変更を一つも受け取っておらず、下院はこの重要な問題について独自の意思を持ち続けなければならない」と述べました。法案はウクライナ支援に610億ドル、イスラエルに140億ドル、台湾などインド太平洋のパートナー支援に48億3000万ドルを充てます。また、パレスチナ自治区ガザやヨルダン川西岸、ウクライナなど世界の紛争地域の人道支援に91億5000万ドルを充てます。

 ドイツのショルツ首相は2/12(月)、NATO(北大西洋条約機構)の「相互防衛を巡る条項を相対化することは危険で、ロシアを利するに他ならない」との考えを示しました。NATOを巡っては11月のアメリカ大統領選で共和党候補の指名獲得を目指すトランプ前大統領がNATO加盟国の防衛義務を順守しない可能性に言及。こうした中、EU(ヨーロッパ連合)大統領を務めたポーランドのトゥスク首相がこの日、フランスとドイツを訪問し、両首脳と会談しました。ショルツ首相はトゥスク首相との共同記者会見で「NATOによる支援の保証を相対化することは無責任かつ危険で、ロシアを利するだけだ」とし、「ヨーロッパの安全保障がもてあそばれることはあってはならない」と述べました。トゥスク首相はアメリカのトランプ前大統領の発言にかかわらず、共同軍事力のための資金増強は全てのNATO加盟国の利益になると指摘。「EUがロシアより弱くなる理由はない」とし、ヨーロッパは向こう1年程度で防空能力と弾薬の生産能力を高めなくてはならないと述べました。トゥスク首相はドイツに先立ちフランスを訪問。マクロン大統領との共同声明で「EU、NATO、大西洋間の協力に代わるものはない。ヨーロッパは安全な大陸にならなければならない。このことは、EU、フランス、ポーランドが自国の国境を守り、同盟国や友好国を支援するために、強く、準備万端でなければならないことを意味する」としました。ドイツ、フランス、ポーランドは「ワイマール三角連合」を構成。3カ国はこの日、パリで外相会談を開きました。

 ドイツのショルツ首相は2/12(月)、国防費にGDP(国内総生産)比2%を拠出するというNATO(北大西洋条約機構)の目標にコミットしていると述べました。ショルツ首相は防衛大手ラインメタルがドイツ中部に建設する兵器工場の予定地を視察。「アメリカだけでなく、全てのヨーロッパ諸国がウクライナの支援に向け一段と努力しなければならない」とし、ドイツ政府は国防費の対GDP比を2%にするというNATOの目標達成にコミットしているとの立場を示しました。

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 日テレプラス──名探偵コナン セレクション
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【ヘルス】
[ BMI ]21.1[ 体脂肪率 ]9.9%[ 内臓脂肪 ]4.5
 歩数 : 4,037歩 距離 : 2.95km 消費カロリー : 168kcal

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