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ポーランド ウクライナへ「F16」戦闘機供与の用意ある

 プーチン・ロシアによるウクライナ侵略。ポーランドのモラウィエツキ首相はNATO(北大西洋条約機構)で合意を得られれば、アメリカで開発された「F16」戦闘機をウクライナに供与する用意があると表明しました。ポーランドでは東隣のウクライナを侵略するロシアの脅威に対する懸念が強まっています。ウクライナの戦況好転が自国の安全保障強化につながるとみて、ドイツ製戦車「レオパルト2」のウクライナへの供与を熱心に呼びかけ、実現に結びつけました。戦闘機でも供与に向けた機運を醸成する意図があるとみられます。ウクライナの大統領府長官は「『F16』戦闘機の提供に向けて働きかけており、ポーランドから前向きなシグナルが出ている」とSNS上で期待感を示しました。

 フランスのマクロン大統領はロシアによる侵略を受けるウクライナへの戦闘機供与の可能性を排除しない考えを示しました。マクロン大統領はオランダ・ハーグで同国のルッテ首相との会談後に開いた記者会見で、ウクライナへの戦闘機提供の可能性について問われ、「原則として排除されるものはない」と語りました。ただし、供与決定にはウクライナからの要請が前提となると説明。提供する兵器は紛争激化につながらず、ロシア領土への攻撃ではなく防衛支援のみに使われるものでなければならないとしました。

 バイデン大統領はロシアによる侵略を受けるウクライナが求める「F16」戦闘機の供与について記者団の質問に「ノー」と否定しました。アメリカは主力戦車の供与を決めたばかりですが、ウクライナは長射程誘導ミサイルなどさらに高度な兵器の提供も訴えます。アメリカはロシアとの緊張が増すリスクもにらみ、一段と困難な判断を迫られそうです。バイデン大統領が「F16」供与を否定したことについて、NSC(国家安全保障会議)のカービー戦略広報調整官はメディアに対し「潤沢な軍事的能力が今後数週間、数カ月でウクライナに送られる」と述べ、地対空ミサイルシステム「パトリオット」など供与を表明済みの兵器の実戦投入を優先させる考えを強調しました。ゼレンスキー大統領は昨年末にアメリカ議会で演説した際「ウクライナの兵士はアメリカの戦車と飛行機を完全に使いこなせる」と述べ戦闘機の供与を求めてきました。米メディアによると、国防総省幹部らの話として「F16」供与を巡る同省内の動きが本格化しつつあると報道。ウクライナ当局者の話として、西側同盟諸国と長射程ミサイルと軍用機供与の可能性について迅速な協議を行っているとも伝えました。ウクライナが「F16」を求めるのは、保有する旧ソ連製戦闘機のミサイルの備蓄が枯渇すれば、ロシアの戦闘機がウクライナ領空に侵入しても対抗できないとの懸念があるから。ウクライナ国防省顧問は「F16」など第4世代戦闘機が加われば「戦場での利点は計り知れない」と話します。

 ゼレンスキー大統領はオデーサでデンマークのフレデリクセン首相と会談。「ロシアは大きな報復を望んでいる」と述べ、新たな攻撃に警戒感を示しました。ロシア軍は侵略開始から1年を迎える2月下旬を機に、大規模な攻勢を仕掛けるとの見方が強まっています。ゼレンスキー大統領はフレデリクセン首相率いるデンマーク政府代表団と共にオデーサとミコライウを訪れ、デンマークの支援に謝意を示しました。外国政府トップが前線に近い地域を訪問するのは異例。ゼレンスキー大統領は会見でロシア軍が連日のように正規軍や民間軍事会社ワグネルの新規部隊を投入しているとして、「大規模攻勢は既に始まっている」と指摘。「進軍を阻止して少しずつ戦力を削りつつ、大規模な反撃を準備する」と述べました。

 ウクライナのレズニコフ国防相はウクライナ軍の無人機(ドローン)調達に今年200億フリブナ(約710億円)以上を投じる計画を明らかにしました。トルコ製の攻撃型無人機「バイラクタルTB2」などを活用して戦果を上げており、国産機を強化する狙い。ゼレンスキー大統領は「ロシアは大攻勢を狙っており、もう始まっている」との認識を示しました。特にドネツク州で猛攻をかけていると指摘し「阻止と反撃を準備する」と強調した。

 ウクライナの農業大手IMCの(CEO)最高経営責任者で業界団体ウクライナ・アグリビジネス・クラブの会長でもあるリシツァ氏が穀物会議で、23~24年度にウクライナは約1500万トンの穀物を輸出できるだろうと述べました。このうち小麦は最大700万トン、トウモロコシは最大1000万トンだといいます。リシツァ氏はまた、小麦の生産量が少ないと国内消費向けの食用穀物が一定程度不足し、食用小麦の輸出が制限される可能性があると指摘。輸出禁止を巡る議論は5月からになると予想され、関係者は低水準の播種に驚くだろうとしました。

 ロシアのペスコフ大統領報道官はプーチン大統領が2/2(木)にボルゴグラード(旧スターリングラード)を訪れると明らかにしました。この日は第2次大戦で最も激しかったスターリングラード攻防戦(1942~1943年)の終結から80年に当たります。スターリングラードは「(ソ連の独裁者)スターリンの町」を意味し、攻防戦はナチス・ドイツに対するソ連勝利への分岐点となりました。プーチン大統領は最近、ロシアが開始したウクライナ侵略の説明を「西側諸国が仕掛けた戦争」とすり替えています。過去の戦勝をアピールすることで、現在の祖国防衛を国民に強く訴える狙いがあるとみられます。

 ロシアメディアは下院関係者の話として、プーチン大統領がウクライナ侵略の開始から1年の節目を迎える直前の2/20(月)か2/21(火)に上下両院に外交や内政の方針を示す年次教書演説を行う見通しになったと報じました。ロシア軍の攻勢が伝えられる中、プーチン政権は戦況が好転したと判断し、年次教書演説の実施を決めた可能性があります。プーチン大統領は年次教書演説を原則として年1回行ってきましたが、昨年は国民との対話行事や年末恒例の大規模記者会見とともに実施を見送りました。ロシア軍の苦戦などを受けた措置とされます。同氏自身も昨年12月、演説の見送りについて「情勢が変動しており、ある時点での結果や近い将来の計画を取りまとめるのは困難だった」と認めていました。ロシア軍は今月に入り、大きな損害を出しつつも、最前線である東部ドネツク州バフムト近郊の都市ソレダルを制圧するなど一定の前進を果たしました。ウクライナ国防省情報総局はプーチン大統領が3月までにドネツク州全域を制圧するよう露軍に指示したとみています。演説が行われれば、同氏はドンバス地方(ドネツク州、ルハンシク州)全域の制圧という作戦目標を完遂する意思を改めて表明するとみらさます。

 IOC(国際オリンピック委員会)はIOCが2024年のパリオリンピックにロシアの参加を容認する姿勢を示したことに対するウクライナの激しい批判に反論。ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は週末の間、IOCは「暴力、大量殺戮、破壊」を促進していると非難。ロシアがオリンピックに参加すれば、オリンピックという舞台で大量殺戮を促進する機会を与えることになると述べました。これについてIOCは「このような中傷的な発言をIOC最も強い言葉で拒否する」とし、こうした発言は「建設的な議論の土台にはなり得ない」としました。これに先立ちウクライナのクレバ外相はロシアのオリンピック選手の多くが国防省に所属するスポーツクラブで競技するなど、軍とのつながりがあると指摘。「軍隊は残虐行為を行い、人を殺し、レイプし、略奪を行っている。無知なIOCはこうした人たちに競技させようとしている」とSNSに投稿。ゼレンスキー大統領はロシア選手のオリンピック出場を阻止するために国際的に働きかけると表明。ビデオ演説で「スポーツ官僚の一部が国際大会にロシア選手を参加させようとすることで、スポーツ機構と国際オリンピック運動の信用を失墜させないようにする」と確約。

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【ヘルス】
[ BMI ]20.0[ 体脂肪率 ]6.6%[ 内臓脂肪 ]1.0
 歩数 : 7,816歩 距離 : 5.63km 消費カロリー : 331kcal

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