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G7広島サミット閉幕 ウクライナを力強く支援/ロシア政府 バフムト解放を発表

 プーチン・ロシアによるウクライナ侵略。5/20(土)にG7(先進7カ国)首脳会議出席のため来日したゼレンスキー大統領は、イタリア、イギリス、フランス、ドイツと相次いで首脳会談を行い、ロシアによる侵略後初めてインドのモディ首相とも会談。ゼレンスキー大統領は「わが国の領土的一体性と主権への支持」に謝意を示し、和平案に対する協力を要請。一方、モディ首相はウクライナ侵略が「人類と人間の価値の問題だ」と指摘し、「対話と外交を明確に支持する」と述べました。インドは今年のG20(20カ国・地域)議長国で途上国の代弁者としての自負が強い。侵略後もロシアからの原油や兵器の調達を増やすなど通商関係を拡大し、制裁にも懐疑的。モディ首相はプーチン大統領に侵略への苦言を呈す一方、交渉による紛争終結を主張しています。ゼレンスキー大統領はインドと同じくロシア制裁に参加しないブラジルやインドネシアの首脳とも会談の機会を探り、ロシア軍撤退やロシア孤立化の必要性に理解を得たい考え。

 ゼレンスキー大統領は5/21(日)、G7首脳と招待国による拡大会合に参加し、ロシアによる侵略終結に向けた10項目の和平案への支持を求めました。「われわれの領土にロシアの侵略者がいる限り、誰も交渉の席に着かない」 ゼレンスキー大統領は討議での演説で世界各国に露軍の撤退を含む和平案への支持を広げるとしました。侵略が始まる昨年2月までにロシアと多数の交渉を試みたことを振り返り、「停戦は機能しなかった。数千人が殺され、何も変わらなかった」と述べ、和平案の正当性を訴えました。ウクライナが昨年11月に提示した和平案「平和フォーミュラ(公式)」は、核の安全、食料やエネルギー安全保障、すべての捕虜や国民の解放、領土の回復、ロシア軍の撤退、戦争犯罪の訴追など10項目で構成。ゼレンスキー大統領は「国連決議を裏付けとし、世界のどの国でも貢献できるようつくりあげた」と説明し、G7以外の出席国にも賛同を求めました。

 バイデン大統領は5/21(日)、ゼレンスキー大統領と広島で会談し、3億7500万ドルの新たな軍事支援策とともに、ロシアからウクライナを防衛するために必要なあらゆる援助を約束しました。新たな支援策には弾薬、火砲、装甲車などが含まれます。また、アメリカ製の「F16」戦闘機の同盟国による供与を容認する考えを伝えました。バイデン大統領はゼレンスキー大統領に「全てのG7メンバーとともにわれわれはウクライナを支援してきた。どこにも行かないと約束する」と強調しました。広島市内で記者会見では原爆死没者慰霊碑を訪問したことにも触れ、「核戦争の破壊的な現実を強く想起させた」と発言。「核の脅威のない世界」に向け、G7各国と共に努力すると決意を語りました。

 ゼレンスキー大統領は5/21(日)、記者会見で原爆資料館の訪問について、今のウクライナの景色は当時の広島の写真に似ている、と訪問の印象を語りました。その上で、広島の町が再建されたようにウクライナの町が再建されることが夢だと述べました。その上で「領土を奪還することが夢だ」と力を込めました。今回のG7の意義については「ウクライナを支援する結束のメッセージが出たことがとても重要だ」と強調。ロシアに対しては「虐殺に手を染めたテロ国家だ」と強い言葉で非難しました。広島の訪問について「街角にウクライナ国旗が見えて、ウクライナへの信頼と支持の表れだ」との印象を述べました。

 イギリスのスナク首相は5/21(日)、広島市で記者会見し、ウクライナ軍パイロットの訓練を今夏に始めると明らかにしました。

 フランスのマクロン大統領は5/21(日)、核兵器を保有するフランスの現職大統領として初めて広島市の原爆資料館を5/19(金)に訪問したことについて「広島と長崎で日本が経験したことには絶対的に筆舌に尽くせず、評することのできない何かがある」と述べました。マクロン大統領は資料館を視察し、被爆者の小倉桂子さんから話を聞いた体験は、核兵器がもたらした惨事や人間の悲劇をあらわにし衝撃的だったと強調。「(犠牲者への)敬意と責任感を抱かせる」と述べました。一方で「核兵器は(戦争)抑止の道具で、決して脅しや圧力の道具ではないことを改めて認識させる」と語りました。

 G7広島サミットは5/21(日)午後、閉幕し、議長を務めた岸田首相は会見で「G7がこれまで以上に結束し、ウクライナを力強く支援する」と述べました。政府関係者は各国の思惑が交錯する中、「侵略を受ける国の大統領が直接支援を訴える場所を、日本が用意することができた」と成果を強調。午前のG7首脳とゼレンスキー大統領との協議では、「ウクライナに平和を取り戻して『法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序』を守り抜く決意」を確認。午後の拡大会合にはロシアとの関係を保つ国々の首脳も参加。「世界のどこでも『力による一方的な現状変更の試み』を許してはならないこと」などの認識を共有しましたが、協議は予定の時間を大幅に超え、岸田首相は「各国から忌憚のない意見が出された」と明かしています。

 ロシア軍は5/20(土)、首都キーウを3日連続で攻撃。ウクライナ空軍によると、ロシア軍は5/19(金)夜と5/20(土)未明に自爆型無人機(ドローン)20機を発射し、ウクライナ軍が全機を撃墜。5/20(土)に発射された18機は全てキーウが標的だったとしています。ウクライナ軍の地対空ミサイルを消耗させて、反転攻勢を遅らせる狙いとみられます。ロシアメディアはウクライナ軍が5/20(土)、ロシア軍の占領下にあるドネツク州の港湾都市マリウポリを複数のミサイルで攻撃したと報じました。ロシア軍が基地にしている空港などで爆発が発生したとの情報もあります。

 イギリス国防省は5/20(金)、ウクライナに侵略するロシア軍がドネツク州の要衝バフムトで、兵力を増強したとの分析を明らかにしました。これに対してウクライナ軍は東部での反撃を強化し、反転攻勢の準備を進めています。ウクライナ国防次官は5/19(金)、ロシア軍側が「数千人規模」の兵力を増派し、バフムト市内全域の制圧を試みていると指摘していました。バフムト周辺でのウクライナ軍の戦闘については「ペースはやや落ちたが、前進が続いている」と述べました。

 ロシア政府は5/20(金)、ドネツク州の要衝バフムトを完全に掌握したと発表。事実であれば、昨年2月にロシアがウクライナの侵略開始以降、最も長く激しかった戦いに終止符が打たれることになります。ロシア国防省は「南部軍の砲撃と航空支援を受けた(ロシア民間軍事会社)ワグネルの攻撃により、アルチェモフスク(バフムトのロシア名)の解放は完了した」との声明を発表。これに先駆け、バフムトを攻略していたワグネルの創始者プリゴジン氏が「20日午後、バフムトを完全に制圧した」とSNSで主張していました。ウクライナ政府はまだ戦闘が続いているとしてプリゴジン氏の主張を否定。ロシア政府の声明に対してはまだ反応していません。プリゴジン氏は5日以内にバフムトから部隊を引き揚げ、廃墟と化した都市をロシア軍に引き渡すとしています。

 ロシアのグルシコ外務次官は西側諸国がウクライナに「F16」戦闘機を供与すれば「巨大なリスク」を負うことになると述べました。グルシコ外務次官は「西側諸国は依然として『エスカレーション・シナリオ』に固執しているようだ」と指摘。「いずれにせよ、「F16」供与はわれわれの全計画の中で考慮されることになる。われわれは設定した目標を達成するために必要なあらゆる手段を有している」と述べました。

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【話題】
[ 国内 ] G7(先進7カ国)首脳会議(サミット) ウクライナのゼレンスキー大統領 来日──拡大会合に参加 各国首脳とも会談


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 BSN──機動戦士ガンダム 水星の魔女


【ヘルス】
[ BMI ]20.4[ 体脂肪率 ]12.5%[ 内臓脂肪 ]6.0
 歩数 : 3,440歩 距離 : 2.37km 消費カロリー : 154kcal

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