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NATO 弾薬備蓄引き上げ ウクライナの弾薬使用ペースが生産ペースを何倍も上回る

 プーチン・ロシアによるウクライナ侵略。ドネツク州の戦略的要衝バフムトがロシア軍から激しい砲撃を受けました。ウクライナ軍幹部は「都市やその近郊、周辺全体、そして基本的にはバフムト方面およびコスチャンチニフカ全体が狂気かつ混沌とした砲撃を受けている」と指摘。現在、市街地では戦闘は行われていないが、防衛部隊はどのような攻撃にも対応できるように準備しているとしました。ウクライナ軍によると、前線に沿ってロシア軍の砲撃があり、バフムト近郊の16集落が砲撃された一方、過去1日間でバフムト近郊、ハルキウ、ルハンシク、ザポリージャ地方で多くの攻撃を撃退したといいます。

 ウクライナ軍当局者はドネツク州北部の重要拠点バフムトと並んで州西部ウグレダル周辺が激戦地となり、、「ロシア軍は過去1週間だけで戦車36両を含む装甲車両130両を失った。戦車大隊1個分に等しい」と述べました。

 ルハンシク州のガイダイ知事は同州で「近くロシア軍の大規模攻撃が行われる」との観測を示しました。ウクライナはロシア軍が2~3月に計画しているとされるドネツク州での大規模攻勢を既に開始したとの見方を示しており、ルハンシク州でもロシア軍が攻勢を強めることを警戒しています。ガイダイ知事によると、ロシア軍は2/13(月)未明、同州でウクライナ軍が保持する集落ベロゴロフカに全方向から攻撃を仕掛けたものの、撃退されたとしています。ロシア軍の占領下にある重要集落クレミンナ周辺でも同市の奪還を目指すウクライナ軍と防御するロシア軍の戦闘が発生。別の重要集落スバトボ周辺の状況は安定しているといいます。

 ポーランド南西部の基地で2/13(月)、ウクライナ兵に対するドイツ製主力戦車「レオパルト2」の訓練が開始されました。対象となっている兵士は105人で、ポーランド人、カナダ人、ノルウェー人が指導しているといいます。通常は訓練に2か月を要するところを同じ内容で1日当たりの時間を増やし1か月で終える予定。

 ウクライナ軍のザルジニー総司令官はNATO(北大西洋条約機構)ヨーロッパ連合軍最高司令官のカボリ陸軍大将(アメリカ)と電話会談を行い、ウクライナ軍に対する支援と訓練について協議しました。ウクライナ国防省によると、ザルジニー総司令官は「ウクライナに対する国際的な軍事支援の提供と、パートナー国の領土で実施される部隊の訓練について協議した」としています。

 NATO(北大西洋条約機構)のストルテンベルグ事務総長は懸念されていたウクライナでのロシアの新たな大規模攻撃がすでに始まっていると述べ、NATOは枯渇しつつある弾薬の備蓄目標を引き上げると表明しました。「侵略開始から約1年が経過したが、ロシアのプーチン大統領が和平に向けて準備している様子は全くなく、新たな攻勢をかけている」とし、「プーチン大統領およびロシアはウクライナをなお支配しようとしている」と指摘。「ロシアがより多くの軍隊、兵器、能力をどのように送るかを確認する」としました。その上で「われわれがロジスティックスの競争にさらされていることは明らかだ。ロシアが戦場で主導権を握る前に、弾薬、燃料、予備部品などの重要な物資がウクライナに届けられなければならない。スピードが命を救う」と語りました。また「プーチン大統領は何千何万という軍隊を増派し、極めて多くの犠牲を容認し、大きな損失を出しながらもウクライナに圧力をかけている。ロシアは質で不足するものを量で補おうとしている」と述べました。こうした中、ウクライナでの戦争で枯渇しつつある弾薬の備蓄目標を引き上げる計画を表明。「ウクライナでの戦争で膨大な量の弾薬が消費されており、防衛産業に負担をかけている。そのため、われわれは生産を増やし生産能力に投資する必要がある」としました。ウクライナ軍は毎日最大1万発の砲弾を発射。ストルテンベルグ氏は「ウクライナの現在の弾薬使用ペースは、われわれの現在の生産ペースを何倍も上回っている」と述べました。

 NATO(北大西洋条約機構)のストルテンベルグ事務総長は2/14(火)、ロシアによるウクライナ侵略1年を前に攻勢を強めているとして、西側諸国はウクライナへの弾薬供給を拡大する必要があると述べました。2日間にわたるブリュッセルでの国防相会合を前に、「プーチン大統領が平和に備えている様子はない。われわれが目にしているのはその逆であり、彼はさらなる戦争、新たな攻勢、新たな攻撃の準備をしている」と指摘。ウクライナへの新たな兵器に加え、既に供給した武器を機能させ続ける必要があると述べました。こうした中、ドイツはウクライナに供給した対空砲「ゲパルト」向けの弾薬生産を再開するため、武器メーカーのラインメタルと契約を締結したと発表。

 旧ソ連構成国モルドバのサンドゥ大統領は「ロシアがモルドバで政権転覆を計画した」と明かしロシアを非難。ロシアが工作員を使い、反政権デモを起こすなど政情を不安定化させ、政権打倒を企てていたとしています。これに先立ち、ゼレンスキー大統領はモルドバでの破壊工作に関するロシアの計画を察知したとし、モルドバに通知したと明らかにしていました。サンドゥ大統領はロシア、ベラルーシ、セルビア人らがモルドバに入境し、政府打倒デモを展開したと説明。モルドバは国内に親ロ分離派地域「沿ドニエストル」を抱え、議会内に親露派勢力が存在。こうした勢力がモルドバのEU(ヨーロッパ連合)入りを阻止しようとロシアと連携し、サンドゥ政権に圧力をかけているとしています。NSC(アメリカ国家安全保障会議)のカービー戦略広報調整官はモルドバの状況を巡って、「深く懸念している。われわれはモルドバ政府を支える」と述べました。

 ロシア外務省のザハロワ情報局長はウクライナが旧ソ連構成国モルドバに情報提供した「ロシアによる破壊工作計画」について「全く根拠がない」と否定。その上で「ウクライナの真の目的が、モルドバをロシアとの激しい対立に巻き込むことにあるのは明らかだ」と指摘しました。

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[ BMI ]20.3[ 体脂肪率 ]6.9%[ 内臓脂肪 ]1.0
 歩数 : 3,830歩 距離 : 2.84km 消費カロリー : 156kcal

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