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アメリカ 「パトリオット」をウクライナへ優先的に供与

 プーチン・ロシアによるウクライナ侵略。アメリカ国防総省は6/20(木)、ウクライナに供与する兵器について、ロシア領内攻撃で使用できるのはハルキウ州近くに限らないとの認識を示しました。バイデン大統領は先月、ウクライナに対し、アメリカが供与した兵器でロシア領内の軍事目標を攻撃することを容認。しかし、当局者は当時、ハルキウ州が接する国境付近のロシア領内にのみ適用されると説明していました。国防総省のライダー報道官は、方針に変更はないものの、ロシア軍が国境を越えて攻撃してきた際に「ウクライナがアメリカ供与の弾薬を使って反撃することは自衛」だと述べました。

 ロシア軍は6/20(木)、ドニプロペトロウシクなど4州をミサイルなどで攻撃。火力発電所1か所が損傷するなどの被害が出ました。エネルギー省によると、攻撃の影響で4州で21万8000人以上が電力供給を受けられない状況となりました。国営電力会社ウクルエネルゴは6/20(木)、計画停電の規模を予定よりも拡大すると発表。ウクライナ軍はロシア軍が発射したミサイル9発のうち5発、ドローン(無人機)27機の全機を撃墜したと発表。ロシア軍はエネルギー施設への攻撃を繰り返しており、ウクライナの発電能力は大きく低下しています。ウクライナメディアによると、民間エネルギー企業トップは6/17(月)、現状のままであれば、電力需要が高まる冬に1日6~7時間しか電気が使えなくなると警告しています。ゼレンスキー大統領は6/20(木)夜のビデオ演説で、電力供給の維持を図る方針を強調しました。

 ドネツク州コンスタンチノフカなどに6/20(木)、ロシア軍の攻撃があり、計4人が死亡しました。州知事が発表した。クラスター弾などが使われたとしています。ロシア治安当局者の話として、ロシア軍がハルキウ州の集落リプツィで重量3tの飛行爆弾「FAB3000」を使用したと報じました。このタイプの爆弾がウクライナで使われたのは初めてだとしています。

 ロシア国防省は6/21(金)、夜間にウクライナのドローン(無人機)114機を無力化したと発表。声明によると、ロシアの対空防衛システムがウクライナのドローン計114機を迎撃。「クリミア半島および黒海上空で70機、クラスノダール地方上空で43機、ボルゴグラード州上空で1機」を撃墜したとしています。クラスノダール地方のコンドラチェフ知事は、ウクライナのドローン攻撃を受けたユズニー付近で、暖房施設の従業員1人が死亡したとSNSで明らかにしました。また同地方のセベルスキ地区では、石油精製所の管理棟数棟も被害を受けたといいます。

 アメリカのカービー大統領補佐官は6/20(木)、ロシアの侵略が続くウクライナの防空態勢を集中強化するため、地対空ミサイルシステム「パトリオット」を含む迎撃用のミサイルを優先的に供与すると発表。ロシアのミサイル攻撃の激化で喫緊の課題となっているウクライナの防空態勢をテコ入れするため同盟諸国向けの兵器供給計画を見直して対処します。一部の国への供与に影響が生じますが、カービー大統領補佐官は「困難だが、必要な決断だ」と強調しました。供与時期が遅れる国名の言及は避けましたが、イスラム原理主義組織ハマスとの戦闘が続くイスラエル、中国が軍事的威圧を強める台湾への影響はないとも述べました。ロシアはイランから供与を受けたドローン(無人機)なども多用し、ウクライナのインフラや都市部への空爆を激化。北朝鮮が供与した弾道ミサイルも攻撃に使用。エネルギーシステムの破壊によりウクライナの戦争継続能力の低下を図っているとみられています。アメリカは「パトリオット」や高性能地対空ミサイルシステム「NASAMS」用のミサイルをアメリカ軍在庫から供給してきました。優先供給の量は不明ですが、「パトリオット」は「数百発」に上るとしています。一方、プーチン大統領の北朝鮮訪問で署名されたロシア・北朝鮮の「包括的戦略パートナーシップ」について、カービー大統領補佐官は、ロシア・北朝鮮間の軍事的関係の深化を警告し続けてきたとして「驚きはない」と指摘。「懸念している」とも述べ、日本・アメリカ・韓国3カ国を含むインド太平洋地域の同盟諸国との連携強化で抑止力の維持を図る考えを強調しました。

 ルーマニアは6/20(木)、ウクライナに防空用の迎撃ミサイル「パトリオット」を供与すると発表。ウクライナに供与するのはルーマニアが運用する2つの「パトリオット」システムのうち1つ。代替する防空システムをルーマニアに配備する交渉の実施を供与の条件としました。ウクライナはこれまでも重ねて防空システムの強化を同盟国に要請。ルーマニアの表明を受け、ゼレンスキー大統領は「極めて重要な貢献」とし、ウクライナの防空能力が増強されるだけでなく、ヨーロッパ全体の安全保障が強化されると謝意を述べました。

 アメリカ国務省のミラー報道官は6/20(木)、プーチン大統領が北朝鮮に対する武器供給の可能性を示唆したことに強い懸念を表明しました。今週、北朝鮮を訪問したプーチン大統領はこの日、ロシアは北朝鮮に武器を供給する可能性があると述べ、西側諸国によるウクライナに対する武器供給に対抗する姿勢を示唆しました。ミラー報道官はこの発言について「極めて憂慮すべきだ」とし、「朝鮮半島を不安定化させるとともに、供給する武器の種類によってはロシアも支持した国連安保理決議に違反する可能性がある」と述べました。アメリカ当局者はこれまで、北朝鮮がロシアから戦闘機や地対空ミサイル、装甲車、弾道ミサイルの製造装置や材料、他の先端技術などを入手したい考えだと述べています。

 プーチン大統領は6/20(木)、ベトナムでロシアメディア向けに記者会見し、韓国がロシアの侵略を受けるウクライナへの武器供与の検討を開始したことに関し「大きな誤りだ」と非難し、「提供を決めたら適切な判断を下す」と述べて、報復を示唆しました。ウクライナ侵略に関しては「北朝鮮からは兵士派遣を含め支援は必要ない」と主張し、北朝鮮から兵士の派遣は受けないとの認識を示しました。プーチン大統領はベトナム訪問に先立ち訪問した北朝鮮で、 金正恩朝鮮労働党総書記と新条約「包括的戦略パートナーシップ条約」に署名。ロシア大統領府などによると、新条約にはロシア・北朝鮮のいずれかが武力侵攻を受けて戦争状態に陥った場合の相互支援を規定した条文があることを念頭に、プーチン大統領は「私が知る限り韓国は、北朝鮮に侵攻を計画していない。だから韓国は心配の必要はない」とも語りました。

 NATO(北大西洋条約機構)加盟32カ国は、ストルテンベルグ事務総長の後任にオランダのルッテ首相を充てる人事に支持を示しました。次期事務総長にはルーマニアのヨハニス大統領も立候補していましたが、ルーマニア政府は6/20(木)、ヨハニス大統領がNATOに先週、立候補取り下げを伝えたと明らかにしました。ハンガリーとスロバキアは6/18(火)にルッテ首相に対する支持を表明。全加盟国の支持が得られたことで、NATOは向こう数日以内に正式に後任人事を発表するとみられます。

 ウクライナ赤十字社のドツェンコ事務総長は6/20(木)、東京都港区の日本赤十字社本社で活動報告会を開き、ウクライナ国民の40%が人道支援を必要としていると明らかにしました。領土の30%に地雷が敷設され、避難民は369万人に達するといいます。ロシアがウクライナ侵略を開始してから2年が過ぎ、「短期的ではなく長期的」な観点での支援が重要だと強調しました。ドツェンコ事務総長はその後の記者会見で、日本に対し「(ロシアとの)戦争は終わっていないため、関心を維持し続けてほしい」と訴えました。同席したクレツコフスキー副事務総長は、国際社会にエネルギー関連機器や特殊車両などの提供を呼び掛けました。

▼読みもの

【メディア】
[ ネット ] 2024/06/21 18:00 (生)
 SKE48 LIVE!! ON DEMAND──SKE48 「制服の芽」公演
[ ネット ] 2024/06/21 20:00 (生)
 SHOWROOM──NGT48 新沢葵唯
[ テレビ ] 2024/06/21 19:00 (録画・録音)
 BS11──機動戦士ガンダム
[ テレビ ] 2024/06/21 19:30 (録画・録音)
 BS11──機動戦士ガンダムUC RE:0096
[ テレビ ] 2024/06/21 18:58 (録画・録音)
 BS日テレ──深層NEWS
[ テレビ ] 2024/06/21 18:15 (録画・録音)
 ux──スーパーJにいがた


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